AIが何かと話題になってきた
今年の新入社員は?
5月も半ばを過ぎ、五月病も克服(?)して、新入社員も社会人らしく育ってきているのではないだろうか
毎年、新入社員のタイプが発表されていて、今年の新入社員は「可能性∞ AI チャットポットタイプ」らしい。
コロナを経験して、ほとんどがオンライン下で活動し、就活もオンラインが大半を占めた学生生活。ただ、デジタルネイティブ世代でもあり、検索が得意でもあり、わからないことなど調べることは苦ではないので、AIチャットポットのように適切なデータを取得することで進化するように、適切なアドバイス等で想定を超える成果を上げるかもしれないとのこと
今チャットGTPなどの生成AIが話題になっているが、そのすごさとともに、わからないことまで、知っているかのように文章を作成することが指摘されている。
実はこの「いかにも知っている」ことが実社会では問題で、だから「わからないことはわからない」と答えてくるチャットポッドに喩えたのかとその妙に感心する。
新入社員として大切にしてほしいこと
2年前まで在籍していた大学で就活の相談にくる学生の何人かには伝えたことがあるが、「わからないことはちゃんとわからない」こととして教えを請え、と。これは別にいつの時代でも変わらないことかと思う。
それと「質問するクセはつけろ」。
質問はと聞いて「ありません」は「理解しました」ということと受け取られ、その後全く違ったことをしたら「なんだ?!」になるよ、と。
若い人がまだ固まってない観念で疑問に思うことは時に大きな変化をもたらすことは企業人時代、人事時代によく感じ、期待していたことでもあった。ただそれをどう生かしていくかは先輩などの役目にはなる。そうして組織は進化しながら生き残っていく。
だからこその可能性♾️なのだろう。
ただでさえ少子高齢化の進む日本、生産年齢人口も減っていく中で、いろいろ言いたいこと、伝えたいことはあるけれど、希望を込めて、このブログの冒頭にあたり、その可能性に期待していることを伝えたい
なんで仕事って辛いんでしょう・・・と学生に聞かれた時に
何気ない一言だけど、思わず考えてしまった
大学のキャリアセンターで学生支援のお手伝いをしていた時だ。
企業のエントリーシートの添削を終え、時間があったので、リクエストに応じて模擬面接をした後だった。
人材系のコンサルティングファームを想定しての模擬面接だった。
そこで彼女は「何か世の中、皆んな仕事が辛そうで、だからそんな状況を打破したくてこの企業での仕事に魅力を感じたんです」と言った後、でも何で辛いと思えるのでしょう、どう思いますか、と雑談のような感じでタイミング良く聞いてきた。
ボクは、きっと今の働いている大人で素敵な人が居ないからじゃないか、と答えた
何か人のことを慮って動くことがとても素晴らしいというような風潮が垣間見える。それは確かに素晴らしいことなのだけど、でも反面KYとか「察する」動きがないとどこか使えないとか、異質だとか、少し変な目で見られる。
それが行き着いたところが「忖度」社会と言われる今のような気がする。
実は時代の変わり目に変化が起こるのかも
それがいつ頃からだったのか、確かな記憶はないが、バブル崩壊後すぐではなかった気がする。それよりも一旦不況の波が静まって、さあこれからという時、そうリーマンブラザース破綻の時期くらいではなかったか。
人のことを慮るというよりは、何かあれこれ動向を探るというか、それも先に先に相手が気づかないうちに動くのがいいような。
窮屈な時代・・・
長く生きているとさまざまな世相にいきあう。
モーレツからビューティフルへ、24時間戦えますか、社畜そしてワークライフバランス・・・・世の中を表す言葉も時代によって変遷する。
何か動く時期の反動に静かな時期があって、行き過ぎたから、その反動で抑えよう的な、そんな繰り返しが起こっているように「ワード」の変遷から垣間見える。
ボク自身は、「社畜」という言葉も嫌だし、「ワークライフバランス」という言葉にもむずかゆいものを感じてしまう。
ワークはワークだし、ライフはライフ。ワークは自分のライフの一環でしかないし、ワークをちゃんと仕上げるためには、プライベートつまりは私生活のあり方も大事だし、どちらがどうということはないと。
でもそうは考えられないのかもしれない。
よく「滅私奉公」という概念が今も続いている、なんていう論調もあったような。
確かに日本では、どこに帰属しているか、が大事で、◯◯の何々といって、会社や所属している組織が優先されるような気配がある。実はボクは会社を辞めて自分で名刺を作ってその際いくつかの組織名をつけていた。
でないと、なんとなく相手にしてもらえないようなそんな気もしたからだ。
でも、それがなんだろう。今は個人事業とでもいえる行き方をしているのだからと思い直し最近は名前と住所と連絡先しか書いてない名刺を使っている。
それもいいや、と思えたことは、実は今、時代の変わり目にさしかかっているのかもしれない。そんな「素」の大人が「カッコいい」と言われるようなそんな世の中になれば、もっと働くことが楽しいと思える時代もくるかもしれない。
漠然とした疑問の言葉だったかもしれないが、そんなことを考えた。